2008年02月08日

カラヤン/新ウィーン楽派管弦楽作品集


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いずれもカラヤン唯一の録音で、彼の数多くの録音の中でも屈指の名盤とされている。

いずれもカラヤン一流の綿密な設計と巧緻な演出が光る卓出したもので、こうした《新ウィーン楽派》の作品演奏にも優れた手腕を発揮するあたり、さすがカラヤンである。

なかでも特に傑出しているのはベルク「抒情組曲」からの3章で、ベルクの音楽特性を的確につかみ、巧みな語り口で曲の持ち味をあますところなく表出している。ことにみずみずしくしなやかな第1楽章は絶品。

またウェーベルンの4曲も極めて質が高い。どの曲も造形のしっかりとした実に精緻な表現で、音の響きが大変美しい。

特に「管弦楽のためのパッサカリア」が素晴らしく、カラヤンは精妙な指揮で、この曲の持ち味をくっきりと浮き彫りにしている。

また「6つの管弦楽曲」は音色の変化が絶妙で、交響曲も一分の隙もなく緊密に仕上げられている。ベルリン・フィルも見事な演奏ぶりだ。

シェーンベルクではまず「ペレアスとメリザンド」の演出のうまさに魅せられる。造形のしっかりとした名演で、ベルリン・フィルもカラヤンの意図に十全にこたえている。

好き嫌いの差があろうが「浄夜」がすごい。きわめてシンフォニックなアプローチで、オーケストラは精密。しかも、むせ返るような情感に満ち、この曲を後の12音主義者シェーンベルクの最初期の作品というよりも、ワーグナー以降の後期ロマン派の残光を示す曲としてとらえている。後期ロマン派的な官能と陶酔を、実にしなやかに表現している。

そして、きわめて精緻に各部を描きつくしながら、全体に豊かな流れが少しも損なわれてないのはカラヤンのうまさであり、凄さだろう。

「変奏曲」もきわめて洗練された演奏で、微細だが適度に鋭くなりすぎることのない筆致で各声部を美しく解きほぐし、かつ織りなした色彩の変化が素晴らしい。9つの変奏を非常に精緻に比類なく描き分けている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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