2008年02月11日
グールドのマイナーなレパートリー(グリーグ、ビゼー、シベリウス)
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グールドがその視線を現代のピアニストとはまったく異なる方面に貪欲に投げかけていたことを示す隠れた名盤。
ゆっくりしたテンポで弾いて、思いのほか深く、しっとりとロマン的情趣に浸っている。
思い入れはグリーグよりビゼーの方がいっそう深く、強い。
ビゼーのピアノ独奏曲をここまで魅力的に聴かせるピアニストは、彼の他にまずあるまい。
シベリウスは非常に珍しいレパートリーだ。
3曲のソナチネはまるでロマン派の抒情小曲のように聴こえる。
シベリウスの換骨奪胎の作業が堂に入っているためで、それをグールドが巧みな表現で魅力ある音楽に仕上げている。
作品として優れ、聴いていてずっと面白いのは「キュッリッキ」で、グールドの感受性はところを得て自由に飛翔し、表現の多彩さ、ピアニスティックな効果、豊かな情感を楽しませてくれる。
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