2008年02月14日

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのショスタコーヴィチ:交響曲第8番(1960年BBCライヴ)


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ショスタコーヴィチに傾倒し、弦楽四重奏曲のいくつかを室内交響曲にアレンジしている指揮者ルドルフ・バルシャイは、この大作曲家の交響曲の最高傑作として「第8」を挙げているが、たしかにこれはすばらしく感動的な音楽である。

古いライヴ録音なので、録音はやや大味で、とくに弱音の繊細美を欠くが、聴き進むうちに気にならなくなってしまう。

演奏自体は最高だからだ。

この第8番の演奏では、ムラヴィンスキーの確信に似た定見を見るような思いがする。

ムラヴィンスキーの確かな読みが、スコアの中から作曲者によるさまざまなインディケーションへの批判的解釈を加えての興味深い奏法の変更によって、曲想の核心に迫っているように思える。

全盛期を謳歌していたレニングラード・フィルの素晴らしい名演には、異論をはさむ余地のない、自信に満ちた表出力の圧倒的勝利を見ることができる。

第1楽章は旧作5番をさらに深めた音楽だが、ムラヴィンスキーの自信に満ちた精神の勁さは尋常ではなく、感情の熾烈なほとばしりが、好き嫌いを超えて聴く者を押し流す。

展開部のなんという血がしたたるようなクライマックス!

第2、第3、第4楽章も絶品中の絶品で、これ以上は考えられない雄弁な音楽と雄弁な演奏がここにある。

恐怖の叫びと自暴自棄、狂気を背負ってハラワタが裂けるようであり、聴いているのが辛くてたまらなくなる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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