2008年02月15日

ヨッフム&コンセルトヘボウのブル5(1986年ライヴ)


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ヨッフムのブル5では、その生涯の最後に演奏された気心の知れたコンセルトヘボウとのライヴ録音が神々しいまでの名演。

1964年5月にオットーボイレンのベネディクト修道院で行われたライヴ録音も紹介したいが、現在は入手難である。

真正面から作品に対しすべてを燃焼させたような感動的な表現で、流動感が強く、ヨッフムの性格的な弱さも感じさせない。

特に第2楽章には心なごむ静けさがあり、スケルツォ楽章で突き進む鋭さが強い説得力を生み出している。

また終楽章はやさしく柔らかい表情が魅力的で、しかも終結部の高潮が壮大だ。

全体を通して端正な中にも豊かな共感をもった演奏であり、亡き指揮者の注目すべき遺産である。

周知のようにヨッフムは2度にわたってブルックナー交響曲全集を完成しており、生涯ブルックナーに打ち込んでいた。20世紀のブルックナー演奏の正統派を担う存在だった。

しかしこの指揮者は、これはブルックナーに限らず全般にいえることだが、スタジオ録音となるとまとめへの指向がまさって、音楽の内的動態性が弱まる傾向があったことも確かだ。

コンセルトヘボウとのこのライヴは、そうした弱点がないばかりか、音楽が内的な力に満ちて確固たる有機体をつくり、ひとつの完成されたブルックナー世界を見事につくり出している。

強固ながらも威圧的にならない開放的な造形と音の広がり。「オルガン的な響き」のブルックナーはここに極まった感がある。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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