2008年02月15日

セルの「ハーリ・ヤーノシュ」&「キージェ中尉」


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コダーイとプロコフィエフのユーモラスな名作の魅力満点のカップリングだ。

いかにも晩年のセルらしい、円熟したうまさにひきつけられる演奏で、セルの巧緻な演出と、オーケストラのアンサンブルの緊密さには圧倒される。

晩年のセルには音楽のなかにゆとりや遊びといったものが感じられるようになったが、これもそうした円熟の芸風をあますところなく伝えている。

「ハーリ・ヤーノシュ」では、この曲のユーモラスな味を、これほど見事に、しかもゆとりをもって表出した演奏というのも珍しい。

コダーイと同じハンガリー出身のセルだけに、同国人ならではの民族性が、あたたかく、深く伝わってくる。

クリーヴランド管弦楽団の、抜群の合奏力の光った「前奏曲」、東洋風な旋律をたっぷりと歌わせた「歌」、コミカルなシーンを実に生き生きと描いた「戦争とナポレオンの敗北」、セルのハンガリー人としての特色がことに強くあらわれた「間奏曲」。

いずれもあ然とするほどうまい演出だ。

「キージェ中尉」も遊びの精神が全編にみなぎった楽しい演奏で、どれをとっても心憎いまでに素晴らしい。

「ロマンス」の笑いを誘うオーバーな悲しみのあらわし方、「キージェの結婚」の巧みな遠近法を用いた描写、そして、速いテンポで爽快に描いた「トロイカ」など、どれをとっても、心憎いほど音楽のなかにゆとりと遊びが感じられる。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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