2008年02月15日

世紀末のロマン主義者〜ジュゼッペ・シノーポリ


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シノーポリは「西欧の没落」の十字架を一身に背負うようにして、独り苦悩するのだ。いわば蒼ざめた落日の自我として音楽を解釈し、表現する、爛熟した20世紀末の新ロマン主義者、心理の深層を直接つかみ出そうとする、現代の表現主義者なのである。

彼が好んでとりあげたロマン派の音楽は多かれ少なかれこうしたアプローチで拡大される要素をもっていて、シノーポリは作曲者の意識に重ねて、自分自身の深層の流れを、不思議な殺気を帯びた眼差しで見つめつつ、孤独なパントマイムを演じるのである。

作曲者としてのシノーポリもまた表現の目的が音楽の外部にある、「新ロマン主義」の流れの中にいる。「スーヴェニール・ア・ラ・メモアール」やオペラ「ルー・ザロメ」が知られるが、どうも、自身をマーラーになぞらえるほどは音楽活動の中心に作曲を据えているわけではなさそう、と言っている前に亡くなってしまった。

また作品自体もマーラーになぞらえるべきかどうか、私は知らない。

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classicalmusic at 12:19コメント(0)トラックバック(0)シノーポリ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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