2008年02月16日
ホロヴィッツのショパン
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ショパンはホロヴィッツが生涯を通して弾き続けたレパートリーだった。
彼のショパンの演奏の特徴は、どんな場合であれそれぞれの作品に即して華麗なドラマを演じきることにある。
そこではショパンの作品とホロヴィッツがまさに一心同体となるのだ。
ホロヴィッツのショパンは特にこのような小品において、表現が生み出す陰影の美しさに強く印象付けられる。
そして、それぞれの曲の性格によって、いろいろな表現の意志(いわばゆとり)がよく伝わってくるのが面白い。
この場合そのゆとりが重要なポイントで、彼の演奏はショパンに限らず強い即興性を帯びる。
それが実によく現れたアルバムだ。
ショパンのピアノ音楽から即興的な妙味を引き出し、ホロヴィッツならではの世界を築いている。
世にショパン弾きと呼ばれるピアニストは少なくないが、ホロヴィッツの魅力は別格といわねばならない。
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