2008年02月17日
バーンスタイン&ウィーン・フィルのハイドン
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音そのものが形容を絶する美しさを持った素晴らしく魅惑的な演奏だ。
特に「驚愕」のまろやかな音色は、ウィーン・フィルとしても滅多にないものだろう。
バーンスタインの表現も溌剌として、自然な歌にみちあふれていて、ハイドンの最もハイドンらしい面を聴かせてくれる。
「V字」も素晴らしい。
精密さを求めるより、楽しさに重点を置くバーンスタインが、ニューヨーク・フィル時代には成し得なかったオーケストラとの阿吽(あうん)の呼吸を実現し、メヌエット楽章のスフォルツァンドや強弱の対照を面白く聴かせてくれる。
これこそパパ・ハイドンの真骨頂である。
いかにもユーモリストのバーンスタインらしい、明るく健康的なウィットに富んだ演奏で、新鮮な味わいをもった清々しい表現だ。
"パパ・ハイドン"と呼ばれた和やかなハイドンの音楽が、そのままバーンスタインの人柄に乗り移ったように聴こえてきて、気持ちがよい。
第92番もそうだが、底抜けの明るさの中にも時としてかげりが生じ悲しみがよぎるのを彼は豊かな感情をこめて表現している。
ウィーン・フィルを起用したのも成功で、そのまろやかな音色と流麗さは、他のオーケストラからは求められないものだ。
ライヴ録音ならではの熱気にみちあふれている。
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