2008年02月18日
ルドルフ・ゼルキン
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
R・ゼルキンはピアノ界の最大のビッグ・ネームである。
しかしながら、その存在のしかたとでもいうべきものは、かなりユニークだ。
彼は、他の大家たちと比較して、決してとび切り美しい音色を誇るというタイプではない。
また、テクニックが傑出しているというのでもない。
その語り口も洗練されていて、滑らかというのではなく、どちらかというと、不器用な感じで、ゴツゴツとしている。
ただ、彼はひたすら誠実な姿勢で、曲想の核へと鋭く、深く踏み込もうとしてやまない。
表面上の美しさなど多少犠牲にしても、彼は音楽の抜き差し難いような真実を絶えず追求している。
その一途さが、聴く者の心を強く打つ。
そして、こうしたR・ゼルキンのような存在を最高の位置におきえてきたことこそが、西洋のクラシック音楽界の奥の深さであり、意義深さであるといえよう。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。