2008年02月18日

カラス&ジュリーニの「椿姫」


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1955年5月28日、大好評を博したミラノ・スカラ座での公演のライヴ録音で、カラスのヴィオレッタを不滅のものとした演奏がこれである。

音質上の不備はあるものの、ジュリーニの棒の切れ味と緊迫感を背景に、この永遠のプリマドンナの熱気に満ちた世紀の至芸が光り輝き、異様なほどの気迫と感銘を持った演奏になっている。

ジュリーニの晩年とは異なった生気躍動するオペラティックな表現とオケの巧みさは断然傑出している。

特に劇的表現の粋を示したのは第2幕フィナーレで、多彩で華麗な表情が外面的効果に終わらないのは、ジュリーニの音楽の持つ独特の持続力と緊張が内側からしっかりと支えてるからだ。

また、カラスのデリケートで的確極まりない表情が、これほど完璧に実現されていることも驚嘆に値する。

この時、ヴィオレッタを歌ったカラスは32歳、まさに脂ののりきった最盛期の、熱のこもった演唱には、息をのむ。

表現の幅の広さ、甘美と激情の間を揺れ動く見事な心理描出、カンタービレとアジリタ双方における完璧なテクニック、悲劇的結末への求心力等々、ここにはカラスの感性と技術のすべてが、きわめて激しいエネルギーとともにそそぎ込まれている。

まさにヴィオレッタ歌唱の金字塔であろう。

以後ヴィオレッタ像は、まさにこのカラスの超名演の薫陶を受けることとなった。

ディ・ステファノのアルフレード、バスティアニーニのジェルモンという、黄金の組み合わせも、カラスと遜色のない名唱で、ジュリーニのエネルギッシュな棒とあいまって、非のうちどころのない名演となっている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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