2008年02月19日
カラヤンの「トゥーランドット」
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もともとカラヤンはプッチーニが得意で、「蝶々夫人」も素晴らしい演奏だったが、「トゥーランドット」は晩年とは思えない異常なテンションの高さでド肝を抜く。
管弦楽もだが、合唱も何かに憑かれたかのような興奮ぶりである。
この曲に限らず、プッチーニのオーケストレーションをカラヤンほど説得力ある演奏で聴かせた指揮者は他にいない。
この録音まで、カラヤンがこのオペラを実際に劇場で演奏していたという記録はない。
しかし、ここには満を持して発酵させたコクのある音楽がある。
テンポは驚くほど遅い。
カラヤンはそのテンポの中に、プッチーニの精妙な音楽、微妙きわまりない音色の高価を極めて入念に描き出している。
強い意思でキャスティングを組んだカラヤンの意図が生かされた名演だ。
トゥーランドットにあえてリリックな声のリッチャレッリを配しているのも異色で、声の質としては不向きなリッチャレッリをもってきて、見事に成功している。
それにドミンゴのカラフが素晴らしい。
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