2008年02月21日
レヴァイン&シカゴ響の「惑星」
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レヴァインの棒が冴えていて素晴らしい。
ダイナミックで、しかも妖しいムードの「火星」、細心の神経で平和な表情をまとめた「金星」、オペラ畑の指揮者らしく、中間部のメロディを心ゆくまで歌わせた「木星」、という具合にその演出力は卓抜である。
しかしそれ以上に驚嘆させられたのはオーケストラの威力で、美麗な弦の響きもさることながら、空気を引き裂くような金管の音も凄い。
古来、この曲はイギリス、そしてアメリカの指揮者たちが得意とし、また録音を繰り返してきた歴史がある。
バーンスタイン亡き後のアメリカ楽壇の牽引車レヴァインは、世界屈指のヴィルトゥオーゾ・オーケストラ、シカゴ交響楽団と録音し、絢爛たる音のスペクタクルのような「惑星」を世に送り出した。
それはイギリスの指揮者が聴かせる知的様式美とも、アメリカの指揮者たちが聴かせてきた多彩なショウのような演奏とも異なる。
それは真のヴィルトゥオーゾ・オーケストラのみが切り開くことのできるオーケストラ音楽の醍醐味を堪能させる演奏であり、感動の領域を新しいページへと一歩も二歩も進めた快演と言ってよいであろう。
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