2008年02月22日

ゼルキン壮年期のベートーヴェン/ピアノ・ソナタ


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。

   

ゼルキンはモノ〜ディジタル期にかけてベートーヴェンのピアノ・ソナタを少なからず録音しているが、ついに全集は録音しなかった。

手堅くまとめられた演奏で、際立ったスケールの大きさや、表現の激しさで聴き手に迫ってくることはないが、ベートーヴェンの意図を再現し、それをフォルムの枠にはめこむゼルキンの手際のよさはなかなかのもの。

どこか親愛の情を感じさせる誠実な演奏ぶりを特色とするゼルキンの音楽的気質が、おおらかな印象を与えるベートーヴェンを生み出している。

この表現の明晰さはゼルキンならではだ。

ベートーヴェンの音楽の様式感に貫かれた、作品の本質に深く迫った真に実のある演奏であり、対象に向かいあった時のゼルキンの厳しい態度には本当に感服させられる。

感覚に陥ることなく、不自然なルバートも恣意的な音も強調も一切見られない。

当時壮年期の音楽家に相応しく、堂々としていて、若々しい熱気にあふれた、堅牢な構築性と激しい情念が理想的に融合した名演である。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 19:10コメント(0)トラックバック(1)ベートーヴェン | ゼルキン 

トラックバックURL

トラックバック一覧

映画とクラシック音楽の関係ではもっとも音楽を効果的に使用したのは なんと言ってもスタンリー・キューブリックだろう。「2001年宇宙 の旅」というSF映画にSFチックなオリジナル音楽を付けず、自ら選曲し たクラシック音楽を使用、あの「ツァラトゥストラはかく語り...

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ