2008年02月24日
チョン・ミュンフンのショスタコーヴィチ:交響曲第14番「死者の歌」
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期待にたがわぬ良い出来映えで、面白く聴ける。
全11楽章にソプラノとバスの独唱、重唱を巧みに配し、全体を《死》とかかわる詩で一貫させた構成は見事なものだ。
室内管弦楽団規模のオーケストラの編成も多彩で、近代の交響曲のあり方を示す指標となる重要作である。
このCDはシコルスキ版に記載されたモルゲナーのドイツ語訳による演奏である。
ロシアの演奏とは異なる、洗練性と繊細な感性をそなえたチョン・ミュンフンの演奏が素晴らしく、彼がこの録音の後フランスのバスティーユ・オペラの音楽監督で活躍するのも納得がいく。
オーケストラの表情が豊かで、柔らかく広がる抒情から緊迫した劇的表現に至る濃淡を鮮やかに描いている。
2人の独唱者も素晴らしく、ショスタコーヴィチに若々しい新風を吹き込んだ名演である。
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