2008年02月29日

ベームのモーツァルト:管楽器のための協奏曲集、セレナード、ディヴェルティメント集


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ベームがウィーン・フィルの首席をソリストに起用したモーツァルトの管楽器のための協奏曲とベルリン・フィル及びウィーン・フィルとDGに残したモーツァルトのセレナードやディヴェルティメントをまとめたもの。

管楽器のための協奏曲集は、音色の魅力はさすがだが、ベームの指揮に遊びが乏しく、その影響を受けてコンチェルトらしい輝きや多彩なニュアンスにやや欠けがちなのが惜しまれる。

それらの中にあって、トゥレチェク独奏のオーボエ協奏曲の愉悦感が際立っており、協奏交響曲の4人のソリストもかなり美しい。

その点、セレナードはどの曲の演奏も愉悦感にあふれ、しかも格調高く、ベーム独特の風格のある見事な出来映えだ。

ウィーン・フィルを指揮した「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」は美しい旋律を流麗に歌わせた名演で、このオケ固有の弦の美しさがたまらない魅力となっている。

ベルリン・フィルを振った「ハフナー」「ポストホルン」もリラックスした気分に満ち、実に楽しい。

管楽器の名手たちによる「グラン・パルティータ」も、自由闊達な妙技を存分に味わうことができる佳演。

ちなみにポストホルンというのは、まだ鉄道がなかった時代のヨーロッパで、馬車が走る時に吹いた角笛である。

お客の他に郵便を運んだのでこの名があり、今でも田舎のバスにはポストホルンの絵が描かれ、この楽器の素朴な音色を録音で流しながら走るものが多い。

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classicalmusic at 13:06コメント(2)トラックバック(0)モーツァルト | ベーム 

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コメント一覧

1. Posted by kasshini   2016年11月14日 08:24
k297bが気になっています。曲想が気に入ったことと、ヴィーナー・ホルンの音色が最も活きた曲として挙げている方がいたので、ソロの楽器編成はK452,ピアノ協奏曲23番、24番に繋がるものを感じるので。第2楽章が下属調でかつ、オケ伴奏の出来等から、いわく付きであることは、知っています。
ヴィーナホルンで聴いてみたいのでベームWPhは確定ですが、、他にお薦めはありますか。
2. Posted by 和田   2016年11月14日 18:36
偽作説のあるK.297bをアメリカの学者ロバート・レヴィンがコンピューターによって同曲を分析し、復元したスコアを使って演奏したマリナー盤が私の愛聴盤です。
コンピューターによると、この作品のソロ・パートはモーツァルトの真作、オーケストラ・パートは誰かの編曲、という結論が出たということで、そこで、さらにコンピューターによって、モーツァルト自身が書いたであろうフルートのソロとオーケストラを復元、独奏楽器はモーツァルトの原譜のまま、クラリネットの代わりにフルートが吹いていて、当然、他の3つのソロも部分変更されています。
今までの版に比べると、オーケストラ部分の冗長さが取れ、きわめてセンスのよい結晶化したものとなりました。それによって、私はこの曲を聴く歓びが2倍にも3倍にも増したのです。試みに一般的なCDを聴き比べてみて下さい。興味深い発見があるでしょう。
演奏自体も過去のどの録音よりも素晴らしく、聴いていて、その愉悦感に胸がはずんで仕方がありません。ニコレ、ホリガー、トゥーネマン、バウマンという4人の名人の競演によって、初めて曲が生きたといってよく、全曲のいたるところからキラキラとした才能が光り輝いてきて、陰影に富んだ音色と表情の瑞々しさ、艶やかさは天下一品です。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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