2008年03月01日

カラヤンの「ドン・ジョヴァンニ」


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レコーディングに積極的なカラヤンにしては珍しく、このオペラの最初の録音(1985年)で、彼の満を持してのものだけあって、演奏の質は極めて高い。

これはカラヤンの長い試行錯誤の末の解答に他ならない。

この作品を処理するのに必要な、しかしカラヤン美学の中にはそれまでなかった、言葉で表現できない《何か》がここには感じられる。

カラヤンは作品のドラマティックで悲劇的な側面に深入りしすぎることを慎重に制御しながら、その音楽の魅力と官能を、ドラマ・ジョコーゾとしての軽妙さの中に表現するのに成功している。

またキャストの充実ぶりも抜群で、バランスのとれた配役も非常に成功しており、歌手たちもカラヤンの意図を十分に実現している。

自分の意のままのキャスティングを組み、それぞれの歌手の実力を存分に発揮させながら、全体を劇的にしかも精巧に仕上げているあたり、さすがに帝王カラヤンである。

音域の違うバルツァのドンナ・エルヴィラをはじめ、独唱陣もみなみごとな演唱だ。

ジェフリー・テイトのチェンバロがきわめて気のきいたコンティヌオを聴かせていることを付け加えておこう。

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classicalmusic at 08:53コメント(0)トラックバック(0)カラヤン | モーツァルト 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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