2008年03月04日

セルのシューベルト:交響曲第8番「未完成」&第9番「ザ・グレイト」


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。

 

「未完成」は作品に内在する孤高の厳しさを清潔な音楽として表現した名演。

精緻という言葉がぴったりと当てはまる完璧な演奏である。

しかも堂々とした風格を持っており、セルの傑作のひとつといえるだろう。

すべてのフレージングは厳格に守られ、和声のニュアンスはオーケストラの奏者たちによって正確に描き出される。

これほどスコアの読みの深い「未完成」は滅多にない。

しかもそこに若々しいロマン主義の息吹きが常に新しく噴きあげている。

「ザ・グレイト」も端然としているうえに表情が生気に満ち、輝かしい。

明確な線を強く出して、ダイナミックに鮮やかな技巧をもって仕上げた演奏。

細部ではかなり表情の動きを巧妙にとらえて表現しているが、全体としては知的に整えている。

リズムも軽くどこにも重苦しいところがない。

第3楽章などは、そのセルのうまさを率直に表したものだ。

しかし、聴き進めるうちに機械的な動きが感じられ、それがまた冷たいと感じられる。

最盛期のセルの音楽をよく表した好演である。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:31コメント(0)トラックバック(0)シューベルト | セル 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ