2008年03月06日
トスカニーニ&NBC響のロッシーニ/序曲集
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トスカニーニが生涯敬愛し続けた自国の大先輩ロッシーニの序曲集は、8曲ともそれぞれの曲の持ち味を存分に表出した見事な演奏で、練達の棒できびきびと運びながら、どの曲も明快にまとめている。
輝かしい歌と美しく強靭な生命力にあふれた、聴いていて手に汗握り、身の引き締まるような名演である。
みずみずしく生き生きとした表現には強く惹かれるし、イン・テンポで進めながらも歌わせるべき旋律は表情豊かに歌わせているあたりは、さすがトスカニーニならではの至芸である。
そうしたトスカニーニの厳しい指揮に見事な集中力で反応したNBC響の卓抜な能力も素晴らしい。
トスカニーニは、上記のようにロッシーニを得意としているのだが、それにしてもこの演奏はよい。
実に明快な演奏である。
トスカニーニは独特のリズムの硬さがあるのだが、それが特に「ウィリアム・テル」序曲ではマッチしている。
驚くほど表情が鮮やかであり、華やかな、透明な空気のアルプスの風景そのものを感じさせる。
この曲のCDでは、まずこれにとどめをさす。
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1. チェンバー・フィルハーモニック東京@三鷹市芸術文化センター/ バンコクキッチン@新東京ビル [ La Dolce Vita 1/2 ] 2008年03月06日 12:52
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