2008年03月06日

カラヤンのドビュッシー:ペレアスとメリザンド


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カラヤンが満を持して録音した名盤だ。カラヤンの同曲唯一の録音。

この曲にかけるカラヤンの熱意が伝わってくるかのような熱演である。

演奏は、ベルリン・フィルのすぐれた合奏力を最高度に生かして、精妙をきわめたもので、ドビュッシーの音楽としては、やや艶やかすぎるきらいはあるものの、この作品の幻想的な気分と劇的な迫力を十二分に表出している。

カラヤンが特別の意気込みと熱意を傾けており、それは何よりもまずベルリン・フィルの能力をフルに駆使した音の精妙きわまりない練磨と、デリケートな音色効果の発揮に向けられている。

緻密な管弦楽の精度の高さと音色の研磨は、カラヤンの音楽的な見通しとあいまって演奏のユニークさを際立たせており、抑制のきいたバランスの中からあふれ出る音楽的感奮の妙が、強い魅力を放っている。

この演奏は、カラヤンとベルリン・フィルが為し遂げたオーケストラ芸術の一つの頂点が記録されているといっても過言ではない。

完璧にコントロールされたピアニッシモの中で明滅する繊細なニュアンスの豊かさには、比較を絶するものがある。

音色の微妙な移ろいもさり気なく美しく行われ、知らず知らずの内に、この不思議な物語の中へと引き込まれてゆく。

歌手陣では、シュターデの繊細さと可憐さに満ちた名唱を筆頭に、ダムやライモンディの充実した歌唱が、カラヤンの作り出した独特の世界の中で見事なドラマを描き出している。

時としてカンティレーナが余りにも濃艶すぎたりするが、ともあれ、シュターデのチャーミングな名唱を含めて、CDで聴く最良の「ペレアス」であることは疑問の余地がない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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