2008年03月12日

カラヤン最後のブラームス:交響曲第1/2/3番


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第1番はカラヤンの同曲異演盤の中で、この盤が最高の出来か。第1楽章の荘重な序奏部からして気の入れようが違うようだ。この緊張感は造形的に充実した第1楽章主部のみならず、全楽章に一貫しており、中間2楽章の気楽な楽想においてさえも演奏に少しの弛みもない。フィナーレは、第1楽章と呼応して圧巻。カラヤン指揮下のベルリン・フィルのますますの充実ぶりには畏敬の念さえ感じる。


老境に入ったカラヤンは渋い風格を示しながらも、緊張と輝きを失わない。第2番第1楽章では主題が確信に満ちた表現をつくり、落ち着いた情緒と豪快な力感の交錯する音楽をつくる。第2楽章は最もカラヤン的な部分で、全体の起伏が大胆かつ新鮮。終楽章は劇的で壮大な演奏だ。「ハイドン変奏曲」も作品を完全に手中にした好演で、堂々とした趣があり、格調が高い。全体の起伏と統一感も実に見事なものだ。


第3番はきわめてくせのない、ドイツ的ともいえる堅固さをもった表現である。冒頭からリズムが明確で、そのために強い推進力があり、80歳の高齢とは思えないほど音楽が溌剌と躍動している。各主題の明快な変転、歌と律動が混合する魅力は、ブラームスの書法を知りつくした結論といってよい。第2楽章も妥当なテンポで旋律を情緒豊かに歌わせている。第3楽章のいぶし銀のような響きと表情の豊かさ、終楽章の線の太い重厚な表現もカラヤンならではのものといえる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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