2008年03月12日

カラヤン最後のブラームス:交響曲第4番


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第4番は1989年7月16日に没したカラヤンの最後の録音のひとつで、カラヤン3度目のブラームス/交響曲全集の完結篇。

解釈は伝統的かつ合法則的と感じられ、以前にあった自我の表出も影をひそめている。

冒頭からきわめて安定度の高い造形で、音楽が交響的かつ立体的になる。

第1楽章では旋律の表情が多彩で、しかもディティールの精確な表現が改めてカラヤンの音楽的な誠実さを示している。

第2楽章もすべてが自然で聴き手を納得させずにはおかない。

第3楽章では響きの重量感が活力に満ちた音楽を作り、カラヤンが最後まで壮年期のような生命力を持ち続けていたことがわかる。

終楽章も同様で、各部分の鮮やかな展開はまったく自然というにつきる。

また表面的に音を磨くことより、内部に心を向けているのがよく、見事に曲を自己のものとした演奏と感じられる。

これは、カラヤンが若い頃から愛してやまなかったブラームスの最高の演奏と評価したい。

カラヤンはハイドンの主題による変奏曲を4回も録音しているが、最も新しいこの演奏で、カラヤンらしい演出のうまさが最も徹底されていると思われる。

豊かな響きの中に旋律はしっかりと保たれており、精緻な合奏による微妙な変化は美しく格調も高い。

もちろんベルリン・フィルの優秀な機能性も大きく貢献しているだろうし、いずれの面から見ても完成度の高いものである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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