2008年03月15日
カラヤンのシュトラウス・コンサート
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(ディスク1)カラヤンのウィンナ・ワルツはあくまでも聴くためのものとして演奏しているので、全体に遅めのテンポでじっくりと曲を練り上げている。彼の卓抜な棒さばきによって、どの曲も艶麗な仕上がりで実に美しい。特に「芸術家の生涯」がカラヤン節が冴えているし、「美しく青きドナウ」の前奏の部分の詩的な表現も素晴らしい。「こうもり」序曲も絶品でカラヤンの面目躍如たる演奏。
(ディスク2)第1集の場合と同じく、カラヤンは全体に遅めのテンポにとり、丹念に練り上げている。聴かせどころをわきまえた、心憎いばかりの棒さばきによって、どの曲も艶麗に仕上がっており、その美しさは無類のものである。ワルツもさることながら、さらに素晴らしいのが「ジプシー男爵」序曲で、こうした曲を振らせたらまさにカラヤンの独壇場である。
(ディスク3)カラヤンのウィンナ・ワルツは、例えばボスコフスキーのように実際の踊りを考えながら、速めのテンポですっきり仕上げたワルツとは根本的にスタイルが違う。遅めのテンポで、艶麗に、溜息のでるような美しさを表わす。特に「ウィーンの森の物語」の最初の部分の木管の扱い方のうまさ、その音色の優美さには惚れ惚れとしてしまう。2曲のマーチは爽快な演奏。
カラヤンの指揮するウィンナ・ワルツの演奏はコンサート形式によるものの中でも最右翼に置いてよい。
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