2008年03月16日
フルトヴェングラーの「フィデリオ」ライヴ
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1950年ザルツブルグ音楽祭ライヴ。
当然1953年のスタジオ録音では入ってない台詞が、全部収録されている。
これは実に格調の高い演奏だ。
フルトヴェングラーは、じっくり腰をすえて、堂々たる運びで進めながら、この作品のもつ正義、勇気、崇高、夫婦愛といったものをあますところなく表出しており、その重厚でスケールの大きな表現には圧倒されてしまう。
貧弱な響きの中から、フルトヴェングラーの強固熾烈な表現意志と理念の力が物理的な悪条件を突き抜けて噴出し、ベートーヴェンの崇高にして英雄的な理念主義のドラマを鮮やかに描き出す。
冒頭から最後の終止まで、音楽は凄まじいばかりの緊張と気迫をもって、悲劇的な緊迫と精神的な高揚の頂点にまでのぼりつめていく。
独唱陣もそれぞれ見事な出来映えで、歌い方が正しく、劇的な味がよく出ていて、本当の音楽劇を聴いたという感じがする。
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