2008年03月20日

ルービンシュタインのショパン(バラードとスケルツォ)


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バラード、スケルツォともに往年の情熱的な演奏ぶりを思い出させてくれる。

卓抜な技巧を必要とするこれらの曲を、何の苦もなく、鮮やかに弾きあげているところが、いかにもルービンシュタインらしい。

ルービンシュタインというと、ホロヴィッツとともに20世紀のヴィルトゥオーゾの代表とみられていたせいもあって、とかく技巧面に関心が集中し、それのみがクローズ・アップされる趣が無きにしもあらずだった。

しかし、晩年のルービンシュタインは精妙で静謐な内省的表現に新しい境地を開き、その2つの面がここに浮かび上がっている。

ショパンのバラードには、ストーリー性はないのだが、なかには、それを重んじる人もいる。

ルービンシュタインはショパンについて「ロマン派よりも、むしろ古典派として仕事をした作曲家なのだ。ロマン主義的ではなく、モーツァルトとバッハが彼の師匠だったのである」と述べている。

このバラードの演奏にも、そうした、ロマン派より古典派という特徴がよく表れており、音楽の標題性や写実性よりも、むしろ構造や美感を重んじた演奏である。

ある批評家はこう言っていた。
「ルービンシュタインは、ショパンの躁病の諸要素を知っていた。決してやさしくも、もの静かでもないポーランド人を……」と。

このスケルツォの演奏は、各曲ともに、そうした静と動、静謐と激情の対比をくっきりとつけながら、すぐれた技巧を駆使し、壮麗に表現している。

ことに「第2番」はよく、美しい音色で柔らかく弾いた部分と、それとは対照的に鋭くデモーニッシュな性格を巧みに弾き分けながら、豪快に弾きあげている。

余談だが、アルゲリッチはこのルービンシュタインのスケルツォの豪快さを聴いて「とてもかなわない」と発言したのかもしれない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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