2008年03月22日
カラヤンの「こうもり」(新盤)
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豪華なガラ・パフォーマンスの顔ぶれでも有名なステレオ最初期1960年の名盤でカラヤン2度目の録音。
ウィーン情緒に満ち溢れた、楽しいディスクで、カラヤンの巧みな指揮もさることながら、ウィーン・フィルの優美艶麗な音がたまらない魅力となっている。
最大の魅力は当時デッカの専属だった11人の名歌手たちが思い思いにお得意の歌を披露するガラ・シーンの面白さにつきる。
11人のうち、モナコ、ビョルリンク、バスティアニーニなどほとんどの人はすでにこの世になく、現役で活躍しているのはベルガンサくらいだということを思うと、今昔の念に堪えないが、今聴きなおしてもなおそれは最上のエンターテイメントとして充分に楽しめる。
そうしたデッカのスタッフによる見事な録音と演出、第2幕の名歌手達によるガラ・パフォーマンスが大きな魅力なのは事実だが、それらを度外視してもこの「こうもり」は屈指の名盤だ。
カラヤンの指揮は序曲から切れ味のある速めのテンポで進み、オペレッタの臨場感を味わわせてくれる。
カラヤンの恰幅のよい上品な音楽作りは、作品にふさわしいスケールを生み出し、その中で名歌手達が、なんと楽しげな世界を作り出していることか。
これは当時のウィーン・オペラ界の栄光の時代の素晴らしい記録である。
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