2008年03月24日

バルビローリ&ハレ管のディーリアス


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近代イギリス音楽から美しい《音詩》を11曲収録したもので、バルビローリのいつくしむような愛情によって、それぞれの曲が新しい生命を授けられて生き返ったかのように息づいている。

ことに失明した老残の作曲家の瞼に浮かんだ夏の日の追憶がよみがえってくる「夏の歌」は秀逸で、バルビローリはじっくりと運びながらそこはかとない寂寥感を十全に表出しており、バルビローリ自身の心の歌でもあるかのような深々とした表現に心を打たれる。

「アパラチア」は黒人霊歌をもとにしたバリトンと合唱の入った作品。

バルビローリの演奏は、この曲に対する愛情がおのずとにじみ出たような、いつくしむような演奏である。

特に合唱が出たあとの盛り上げ方がうまく、オケも合唱もまったく彼の意のままに動いている。

「ブリックの定期市」もイギリスの田園情緒をよく出したすぐれた演奏である。

「楽園への道」の抒情的な美しさも印象的で、バルビローリのディーリアスに対する傾倒の深さが示されている。

そのほかの曲もこの4曲と甲乙つけがたい優れた演奏で、ここにはバルビローリのディーリアスに対する敬愛の念の深さがはっきり示されている。

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classicalmusic at 00:45コメント(4)トラックバック(0)バルビローリ  

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コメント一覧

1. Posted by kikuy1113   2008年03月24日 21:05
これはLPの時のジャケットに似ていますね。
曲の組み合わせは変わったみたいですが。
少々情緒的過ぎる気がしましたが、とにかく
初めて自分で買ったディーリアスなので、思い出
深いです。
2. Posted by 和田   2008年03月25日 05:29
コメントありがとうございます。
バルビローリのディーリアスが多少情緒的だとお感じになられるようでしたら、ビーチャムはいかがでしょうか。もうすでにお聴きになってるかと思いますが。
3. Posted by ゆうパパ   2010年08月22日 20:05
放浪していましたらこちらにたどり着きました。
よろしくお願いします。
英EMIのバルビローリやビーチャムのディーリアスはLPが消える直前に輸入盤を駆け込みで何枚か買いました。今ではほんとに宝物です。特にバルビローリは録音も良くて大好きです。最近の指揮者はあんまり聴いてませんので分かりませんがナクソスにもあるようですし、聴いてみたいものです。
4. Posted by 和田   2010年08月22日 20:24
ゆうパパさん、コメントありがとうございます。
ディーリアスの音楽には、路傍に咲いた名もない花のような趣があります。
聴き手の心の優しさと、思いやりの深さを計る踏み絵のような怖さもあります。
ディーリアスの音楽は決してエリートのものではなく、挫折感を味わった者にこそ優しく語りかけます。
極度の洗練と悲しみを知る者に、ディーリアスの音楽は慰めをもたらすことを、ビーチャムやバルビローリといった巨匠の演奏は雄弁に物語っているように思われます。
またのコメントをお待ちしております。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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