2008年03月26日

カラヤンの「トスカ」


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旧盤ではカラヤンのオペラ演奏におけるシンフォニックでドラマティックな志向が徹底的に発揮されている。

スコアに書きつけられた音符からこれほど雄弁な響きを引き出し、それを一分の隙もない豪華な音の織り物に織り上げた例は他にないだろう。

後のベルリン・フィルとの録音と比べて、管弦楽と人声の音楽的比重がよく、カラヤンの緻密にして雄大な音楽作りに応じて、ウィーン・フィルが絶妙のニュアンスを加えてゆくのも、この録音の特徴だ。

歌手陣では、スカルピア役のタデイが圧倒的な感銘を与えてくれ、トスカ役のプライスのスケール大きな歌唱も楽しめる。

ウィーン・フィルの卓越した表現力と、厳選された歌手たちの力演が、カラヤンの意図を十二分に肉体化している。

新盤で音楽の主導権を握り、ドラマを雄弁に表現しているのは、カラヤンとオーケストラであり、歌手たちはいわば管弦楽の1パートと化したような演奏だ。

カラヤンがあえてリッチャレッリのような、ドラマティックな声でない歌手を起用して、リリカルで美しい響きを求めたのも、それと無縁ではない。

ライモンディやカレーラスは少々不調だが、不満を補ってあまりあるのが、ベルリン・フィルの見事な演奏である。

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classicalmusic at 16:22コメント(0)トラックバック(0)カラヤン | プッチーニ 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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