2008年03月26日
カラヤンの「ボエーム」
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カラヤンの数多いイタリア・オペラの中でも、ヴェルディの「ドン・カルロ」や「アイーダ」と並んで最も完成度の高い名演。
微細な音色の変容と、それを劇的効果や情感にぴたりと一致させる呼吸の巧みさ、構成の起伏の見事さ。
それに加えて、ここでの歌手の素晴らしいこと!
ミミやロドルフォの青春の喜びと悲しみを、フレーニとパヴァロッティは見事に歌い出す。
その他独唱陣のすべてが充実していて、たいへん聴きごたえのあるディスクだ。
フレーニのしっとりとした清純なミミを中心に、パヴァロッティのロドルフォ、パネライのマルチェッロ、ギャウロフのコルリーネ、マッフェオのショナールら、4人のボヘミアンたちがそれぞれ秀逸で、持てる力を最高度に発揮している。
それらを統率するカラヤンの指揮がなんと見事なのであろう。
カラヤンの豊かな表現力には感嘆の他はない。
1972年の録音だが音もよいし、別項であげたセラフィン盤と双璧をなす名盤だ。
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