2008年03月28日

グルダ&シュタインのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、第2番


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ウィーンに生まれ同地で音楽を学んだグルダは、多彩な演奏スタイルを身につけたアーティストであるが、明快なタッチによる求心性と精神的なゆとりが同居しているベートーヴェンの演奏は、最も高い評価を獲得している。

グルダには、鬼才と称されるように個性的な演奏が多いが、本盤では、自我を極力抑制し、ドイツ音楽ならではのシンフォニックでかつ正統派の演奏を聴かせてくれる。

重厚かつ力強い打鍵から軽快なリズム感、そして抒情的な箇所での繊細なタッチに至るまで、表現力の幅広さも特筆すべきものがある。

それに加えて、この当時のウィーン・フィルの音色の高貴な優美さは、筆舌には尽くし難い素晴らしさだ。

シュタインの合わせ方も実に巧みで、ドイツの伝統的なスタイルの中に、生々しい響きや迫力を羽ばたかせ、厚みのある緊張感が素晴らしい。

ベートーヴェンの初期のピアノ協奏曲の名演の中でも上位にランクされる名演に仕上がっていると言っても過言ではないだろう。  

まず第1番が推薦に価する名演だ。

タッチは一粒一粒珠玉のようで全篇が気高い香りで満たされている。

ピアニッシモの効果など絶品中の絶品だが、磨き抜かれたタッチを誇りながらも、決して感覚美の世界のみに留まっていないところにグルダの面目がある。

シュタインの指揮も敏感であるとともに立派なもので、木管の生かし方も見事だ。

第2番にはややスタイルの統一性の弱さがみられる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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