2008年03月29日
ツィマーマン&バーンスタインのブラームス:ピアノ協奏曲第1番
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ツィマーマンはブラームスのピアノ協奏曲第1番をラトルと再録音しているが、筆者はバーンスタインとの旧盤を採りたい。
オーケストラが全くすばらしい。
第1楽章の何という濃厚な生々しさだろう。
第2楽章のピアニッシモも効いているし、フィナーレではウィーン・フィルの柔らかい情感や優美な魅力を最大限に発揮する。
ツィマーマンのピアノも訴える力は強く、第1楽章の終わりや第2楽章などは、当時26歳の青年の演奏としては絶賛に値する。
ブラームスの哀しい独り言やかきくどき、青白い寂しさを充分に表現し得ている。
ツィマーマンの磨き抜かれたタッチは、1つ1つのフレーズを明確なアーティキュレーションではっきりと浮かび上がらせる。
解釈はブラームスのロマンティシズムを生かしながら現代風の明晰な知性を感じさせるもので、遅めのテンポと相まって演奏に落ち着きを与えている。
バーンスタインとウィーン・フィルも圧巻で、強い緊張感と持続力を維持しながら、オーケストラから美しい響きと広がりを引き出している。
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