2008年04月01日

リリー・クラウスのモーツァルト/ピアノ・ソナタ


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クラウスはモノでもモーツァルト/ピアノ・ソナタをEMIに録音しており、そちらを評価する評論家も多いし、なかにはクラウスは若い時ほどよかったという人もいるのだが、私は後年の円熟した境地も捨てがたい。

モーツァルトの音楽を完全に消化し、同化しきった名演だ。

緩徐楽章に豊かな味わいがあり、速い楽章では独特のタッチによる音色の変化や即興的表情が印象に残る。

独特のアゴーギグがときに抵抗を感じさせもするが、その表現は作品の構造を深く理解した上での結論である。

第10番などとりわけ見事な演奏だ。

個性的な演奏様式を確立した独自の境地と言えるだろう。

この演奏は、モーツァルト弾きとして名を成したクラウスの到達点を示している。

若い時には晴朗たるモーツァルトを聴かせた彼女だが、ここではモーツァルトへの思いを率直に告白するスタイルに変わっている。

そしてヒューマンな感情がみなぎっており、それが聴き手の気持ちを豊かにしてくれる。

彼女の暖かな人柄が偲ばれ、追悼の念を強める演奏だ。

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classicalmusic at 05:51コメント(0)トラックバック(0)モーツァルト  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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