2008年04月05日

ボレットのリスト入門


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円熟期のボレットによる選集である。

《メフィスト・ワルツ》第1番や《愛の夢》第3番などの11曲を収めたディスク。

技巧的な性格を前面に押し出しながら、旋律をよく歌わせたロマンティックな演奏である。

ボレットが長年愛奏し、手になじんだレパートリーだけに、表情は伸びやかで美と力に満ちている。

ボレットはローゼンタールに師事したことで、リストの孫弟子としてその直系につらなるが、演奏はさすがにぴったりと決まり、リストのグランド・マナーによる表現のツボを見事に体得した正に絵になる演奏を聴かせる。

ボレットの演奏は実に振幅が大きいが、それは決して大げさな誇張に終始するたぐいのものではなく、リストが意図した音楽の実体を失うことなく、限りない広がりを生み出していく。

その演奏のグランディオーソな味わいには格別のものがあり、リスト演奏の貴重な記録であることは間違いない。

さまざまな楽想の作品を取り上げていて、選曲もよいので、リストのピアノ音楽入門としては格好の1枚である。

特に《ラ・カンパネラ》をフジコ・ヘミング氏の演奏で洗脳されてしまっている方などに、真のリストはこういうものだと言っておきたい。

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classicalmusic at 06:36コメント(0)トラックバック(0)リスト | ボレット 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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