2008年04月05日

ボレットの弾くリストの真髄(超絶技巧練習曲など)


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ボレットは1914年キューバ生まれのアメリカ人。

師ローゼンタールを通じ、リストにもつながる人である。

ボレットは19世紀ロマン派の演奏様式の数少ない直系であり、いわゆるリスト弾きでもある。

「超絶技巧練習曲」を録音した時は72歳だったが、そうした高齢にもかかわらず、この難曲を、息をのむような技巧で弾きあげている。

しかも、音楽の内面に光りをあてた、彫りの深い演奏となっているところが、凄い。

「超絶技巧練習曲」では個々の曲は完全に掌握されており、ボレットの神経はすみずみにまで行き渡ると同時に全体の構図は明瞭に示される。

前景と背景はみごとに弾き分けられ、立体感と深みのある表現が生み出されているのだ。

ボレットのリストは決してテクニックを前面に出さず、あくまで音楽的な、しかも奥深いひとつの世界である。

「シューベルト歌曲トランスクリプション」でも彼の演奏は情感豊かで、これ以上は歌えないところまで歌いこんでみせる。

曲は随所にパターン化された名人芸発揮のための仕掛けを持つが、ボレットはそれを利用して、やたらと表現をあおりたてることはひかえている。

むしろ、あくまでもオリジナルのシューベルトの《歌》をひきたてるためのバックグラウンドとしている。

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classicalmusic at 08:16コメント(0)トラックバック(0)リスト | ボレット 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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