2008年04月18日

ブレンデル/クリーヴランドSQ団員、デマーク(cb)のシューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」


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ブレンデルとクリーヴランドSQの初顔合わせで大きな話題を呼んだレコード。

シューベルトの神髄に迫る表現が生み出されている演奏。

有名な曲であるにもかかわらず、意外にこれといった演奏が少ないのは、ピアノとコントラバスを加えた弦楽四重奏という変則的な編成も関係しているのだろう。

そしてまた、ピアノの比重が大きく、演奏の性格もピアニストによって決定されることが多いようだ。

数多い録音の中で最も全体のバランスがとれているのが、ブレンデルとクリーヴランドの演奏だろう。

ブレンデルがリードする清冽な表現に弦楽器も呼応して密度の濃い表現となっている。

ブレンデルが全体をリードしているが、弦がピアノを支え、あるいはピアノに同化し、主従を考えさせないほどの融合を実現している。

各奏者の呼吸もぴったりと合っており、テンポの設定も理想的である。

歌う呼吸も自然であり、テンポはたえずデリケートに揺れ動きながら、迫力更新を重ねて、一瞬たりとも緊張を失うことがない。

丁寧だし、それにここではコントラバスが実に巧い。

特に、第4楽章のひとつひとつの変奏の生き生きとした表情は絶品だ。

フレッシュな感覚にあふれた設計の緻密な名演奏である。

またシューベルトの音楽そのものの純粋性を表出した名演である。

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