2008年04月21日
ポリーニ&アバドのバルトーク:ピアノ協奏曲第1番&第2番
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ピアノがこれほどの幅広い表現力をもっていたのかと、驚かされる演奏である。
すこぶる激しく変化する曲想を、極めて冷静な目で捉え、知的に表現しているのが特徴だ。
この演奏が録音された1977年というと、ポリーニは積極的に現代作品を演奏会のプログラムのなかに取り入れ、実に鋭く研ぎ澄まされた感覚で、精度の高い演奏をおこなっていた。
ここでも、彼のピアノは強靭かつ繊細で、たいへん構築がしっかりしている。
第1番は、まさに《壮絶》ともいえる独特の熱気と迫力に溢れた演奏で、民族色を色濃く表出したオケをバックに、ポリーニの火を吐くような熱演が繰り広げられる。
そのテクニックの冴え、曲に対する切り込みの鋭さは他に類を見ない。
第2番も感動的な名演で、ポリーニの気迫がひしひしと感じられる。
ことに強烈なリズムで、ピアノを打楽器的に扱った第3楽章は圧倒的で、心・技ともに揃った秀演だ。
アバドの指揮も絶妙で、まことに緊張度が高く、バルトークの音楽特性を万全に表出している。
シカゴ響の洗練された響きは、他のオーケストラからは、なかなか求められない。
ピアノの音を鮮明に捉えた録音も光っている。
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1. 喜びの島 シテール島への船出 [ クラシック音楽を楽しむアマデウスレコード ] 2008年04月29日 04:50
わたしはピアノ曲が大好きです。生まれた時からオルガンがありました。足踏み式の古いオルガンでした。それは母が嫁入りの時に持ってきたものです。女学校を出て小さな分校で、苦手な音楽を教えるのだけは不得手だったと語っています。
難産で生まれたわたしに、無理せ...
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1. Posted by アマデウスレコード 2008年04月23日 15:30

2. Posted by 和田 2008年04月23日 15:46
コメントありがとうございます。
やはりテクニックが抜群に優れているということでしょうね。それゆえ、あの磨きあげられたタッチが生み出されるのだと思われます。
やはりテクニックが抜群に優れているということでしょうね。それゆえ、あの磨きあげられたタッチが生み出されるのだと思われます。