2008年04月26日

シュヴァルツコップ&セルのR.シュトラウス:4つの最後の歌


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シュヴァルツコップとセルのこのR.シュトラウスは、真に不朽の名演と呼ぶにふさわしい1枚である。

R.シュトラウスの精緻をきわめたオーケストレーションと声の融け合いは意外に難しいが、シュヴァルツコップ&セル盤では両者の融け合いは自然で絶妙。

オケは人生最後の輝きを深い想いを込め、スケール大きく、繊細かつ色彩豊かに染め上げ、声は気高くしみじみとして説得力に富む。

彼女の場合、なんといっても言葉の表現力の確かさ、豊かさが大きな魅力だ。

たんにソプラノと管弦楽のための4つの歌ではなく、「最後の」であるところの意味の深さと、表面的な歌を超えたところでの人の生の余情を、シュヴァルツコップとセルの精妙な棒は余すところなく表出している。

人間的な温かさと、精神的な重みを感じさせるような見事な歌いぶりで、R.シュトラウスの最晩年の悟りきった心境を淡々とした表情で深ぶかと掘り下げた名唱である。

オペラ《ばらの騎士》の幕切れでのあの彼女得意の元帥夫人の歌から芝居気を取り去って、より痛切に聴かせるシュトラウスの世界である。

音や響きが豊かでありながら、聴こえてくるのは静寂な魂だという点が、何とも素晴らしい。

シュヴァルツコップという歌手が第2次大戦後のある時期を代表する名歌手というだけではなく、永遠に語り継がれるべき大歌手であることを、このディスクは見事に証明している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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