2008年05月04日
ウラッハの至芸
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録音はいささか古くなったが、往年の名演奏である。
モノーラルなので音はあまりよくないし、演奏スタイルも古いが、味わい深さでは天下一品、不朽の名演奏だ。
いくぶん情緒に溺れがちだが、これほど表情豊かないぶし銀のような美しさをもった演奏というのも珍しい。
ここにはウィーン・フィルの首席奏者として、ブラームスとともに生き、ブラームスとともに生涯を閉じたウラッハ教授の《心の歌》がある。
ことに淡々としながらも、ブラームス晩年の諦観を感じさせる第2楽章の表現は絶品だ。
また、ウラッハのいぶし銀のような美しい音色とコンツェルトハウス四重奏団の柔らかで甘美な音色がすばらしく融和している。
まさに空前絶後の名演奏といってよい。
ウィーンの名クラリネット奏者ウラッハが遺した録音のなかでも、これは永く残しておきたいディスクだ。
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