2008年05月04日

ウラッハ&ウィーン・コンツェルトハウスSQのモーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲


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ウィーンの名手ウラッハの至芸を伝えるだけでなく、録音から60年を経てなお当2曲のベストともされる不滅の名盤。

録音はいささか古くなったが、往年のウィーンのスタイルの美質が集約されており、ウラッハ畢生の傑作とも言える演奏。

モノーラルなので音はあまりよくないし、演奏スタイルも古いが、味わい深さでは天下一品、不朽の名演奏だ。

モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲は、クラリネットを含む室内楽の2大名曲ともいうべき傑作である。

それを史上最高のクラリネット奏者、レオポルド・ウラッハが吹いているとなれば、堪えられない魅力となるであろう。

このウラッハ盤は、私たちの夢想のなかにあるウィーンの雰囲気が最大限に現実になっている点において、断然トップに挙げられる名演である。

いくぶん情緒に溺れがちだが、これほど表情豊かないぶし銀のような美しさをもった演奏というのも珍しい。

ウラッハの音色は暗く、あまり音量の変化を感じさせない点に特色があり、フォルテが少ないわりには音色感が統一されていて、その柔らかくふくよかな響きは他の楽器の音色と見事に溶け合う。

それゆえ、ウラッハのいぶし銀のような美しい音色とコンツェルトハウス四重奏団の柔らかで甘美な音色がすばらしく融和していて、なによりも時代の雰囲気がほのぼのと感じられて、これは何時の時代にも受け入れられる名盤中の名盤といえよう。

ウィーンの演奏様式の醍醐味を満喫させてくれる演奏であり、ことにブラームスは空前絶後の名演奏といってよい。

ウラッハの演奏は必ずしも流麗でも闊達でもないが、淡々としたなかに、ブラームス晩年の澄んだ心境が自然とにじみ出てくる名演で、聴き手に深く暖かい情感を宿してくれる。

音質も新技術でかなり向上しており、ウィーンの名クラリネット奏者ウラッハが遺した録音のなかでも、これは永く残しておきたいディスクだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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