2008年05月06日

カラヤンのオネゲル、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー


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カラヤンは新ウィーン楽派やバルトークあたりを除いてさほど20世紀音楽を録音していないので、彼が録音したストラヴィンスキーの《春の祭典》とかショスタコーヴィチの10番やプロコフィエフの5番そしてオネゲルの2・3番あたりは例外的な珍品に属するのかもしれない。

カラヤン唯一のオネゲルは、2曲とも実に鮮やかなアンサンブルで、音楽の輪郭が明快だ。

第2番は弦楽合奏の表現がとても多彩で、しかも劇的で彫りが深い。音楽をおもしろく、しかもわかりやすく聴かせる演奏といえる。

第3番「典礼風」ではカラヤンの読みが実に鋭く、抒情と劇性の配分とその音楽的な効果が見事に表現されている。終楽章が特に傑出した演奏だ。

プロコフィエフの第5番は彼の持つ乾いたモダニズムとは程遠い表現で、カラヤンの個性が歴然と浮かびあがっている。

「春の祭典」は精緻をきわめた演奏で、カラヤン一流の卓抜な構成力と豊かな表現力が光る。ことに終曲の「いけにえの踊り」の野性的でダイナミックな描き方は圧巻だ。

これらの性格を異にする作品の特色を的確につかみ、持ち味を十全に引き出しているあたり、カラヤンの面目躍如である。

すべてカラヤン最盛期の名演と評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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