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2008年05月06日

カラヤンのバッハ


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「何もバッハまでカラヤンで聴くことないんじゃない?」という読者の声が聞こえてきそうである。しかし、管弦楽組曲第2番が始まった瞬間、カラヤンの魔術に心奪われるに違いない。まことに真摯でゴージャスな響きだ。

管弦楽組曲は全体に緩急の差を極端に付け、起伏を大きくとっているのが特徴で、編成は少ないがシンフォニックな色調が強い。

第2番はツェラーが大奮闘しているが、カラヤンの強烈な個性の中に埋没している。

第3番は序曲と「エア」が秀演で、序曲はグラーヴェとヴィヴァーチェの対比のつけ方が微妙だし、ゆっくりとしたテンポで旋律を存分に歌わせた「エア」の表情の美しさにも心を奪われる。


スマートで洗練されたカラヤン風の「ブランデンブルク」だ。弦の編成もかなり少なく、速めのテンポで柔らかくデリケートに進め、独奏楽器をあまり表面に浮き立たせないのも大きな特徴といえよう。

全6曲では第5番がいちばん上出来で、しっとりとした器楽合奏を土台にして、ソリストたちが品のよいニュアンスに富んだデリカシーを競い合っている。

第4番も洗練を極めた解釈。

第2番ではトランペットをフルートと同じ音量で弱く吹かせ、華やかではないが、繊細な感覚が独特だ。

第3番は柔らかい響きが印象的。スマートで洗練されたバッハであり、速めのテンポ、柔らかいダイナミックスでデリケートに進む。

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