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2008年05月07日

ストコフスキー編曲のバッハ


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ストコフスキーお得意のバッハ編曲物。どの曲もバッハの音楽の精神をしっかりつかんだ立派なアレンジだ。

ストコフスキーのバッハのトランスクリプションは、SP時代からの呼び物だっただけに多くの録音があるが、このステレオ録音では鮮やかな色彩とスペクタキュラーな楽しみがある。

ストコフスキーの編曲物というと頭から俗悪なものと決めてかかる向きもあろうが、少なくともこのディスクに関しては違う。

ことにバッハの音楽に、ある種の抵抗を覚える人に、この作曲家の本質を知らせる意味で高い価値があろう。

演奏は、全体にストコフスキーの個性のにじみ出た、かなりユニークでややアクの強い表現だが、彼のバッハに対する尊敬の念が表れていて心を惹かれる。

清らかで崇高な「前奏曲変ホ短調BWV853」や深々とした表現の「トッカータとフーガ ニ短調BWV565」「パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582」など、聴く人の心を打つ実に感動的な演奏だ。

これを聴くと、バッハがぐっと身近なものになってくる。

このディスクは、バッハの音楽の楽しさを広く大衆に親しませようとした、ストコフスキーの偉大さを知るという意味でも貴重といえる。

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