2008年05月08日
カラヤンのリスト:管弦楽曲集
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リストの管弦楽曲集を収録したディスクで、カップリングもよい。
リストの演奏にかけては定評のあったカラヤンだけに、演奏は8曲とも極上で、その力量のほどがはっきり示された名盤。
どの曲も作品の持ち味を余すところなく表出した巧緻を極めた表現で、カラヤンの棒の魔術に完全に魅了されてしまう。
カラヤンの指揮する交響詩や舞台の付随音楽などは、抜群のうまさで他の追随を許さない。
ここに収められている交響詩3曲も、そうした彼の実力が最高度に発揮された、文句のつけようがない見事な演奏だ。
「前奏曲」は彼独特の綿密な設計と巧妙な演出に魅了される。カラヤンとしては比較的淡白な表現で、まるでエッチング画でもみるかのような精巧な音楽を作り上げている。静と動の対比のつけ方は、まことに見事なもので、ことに「戦いと勝利」の部分は、巨人の歩みを思わせるように、力強く、たくましい。
また、英雄マゼッパの生涯をドラマティックに描き上げた「マゼッパ」の劇的な表現にも強くひかれる。
メリハリを効かせながら劇的にまとめた「タッソー、悲劇と勝利」も他の2曲に劣らない語り口のうまい名演で、リスト独特の色彩的なオーケストレーションを万全に表出している。
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