2008年05月08日

カラヤンのニールセン:交響曲第4番「不滅」


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カラヤンが残した唯一のニールセン。

第4番の構成美を一大伽藍のように仕上げた名演である。

カラヤンはベルリン・フィルを駆使して、この交響曲のシンフォニックな魅力を豊かなスケール感ともって描き出している。

作品を手中に収めた演奏で、ディティールのすみずみまで明晰をきわめている。

しかもカラヤンはニールセンの構築性に光を当て、強いコントラストと鋭いアクセントの明暗で曲の輪郭を鮮明に浮かび上がらせている。

加えてベルリン・フィルの技術は舌を巻くばかりにすごい。このような明快さ、感情の深さ、彫りの深い立体感はかつてどの演奏からも聴けなかった。

オーケストラの格段の巧さが光るし、響きも重厚で輝かしく、第3楽章など唖然とするような美しさに魅せられる。

ニールセンの交響曲を聴くというよりは、ベルリン・フィルのオーケストラとしての桁外れの表現力を味わうためにあるような録音だが、この作品からこれほど悲劇的で壮大なスケールを引き出した演奏は例を見ないだけに聴き応えはある。

カラヤンのおびただしい録音の中でも屈指の傑作。

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classicalmusic at 06:29コメント(0)カラヤン | ニールセン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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