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2008年05月08日

モントゥーのブラ2


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「巨匠」と呼ばれる指揮者は多かれ少なかれ「老い」を感じさせるものだが、モントゥーにはその気配が全くなかった。

なんとのどかで雰囲気が豊かなブラームスだろうか。

ブラームスが夏の休暇を静かに送ったペルチャッハの高原の爽やかな空気が漂ってくるようである。

モントゥーはこの交響曲がブラームスの田園交響曲と呼ばれるその情趣に浸って指揮している。

少しもいかめしくなく、柔らかなリズムと温かな旋律の表情からは老熟したモントゥーの人間性がじかに感じられる。

またここで聴かれるブラームスはなんと柔らかい表情に終始していることだろう。

例えば第1楽章第2主題のヴィオラとチェロが歌い出す旋律は、しなやかなリズム感に裏打ちされたスタッカート、レガートの意味をこの上なく恍惚と表現しつくしている。

またあらゆる箇所で、声部がくっきりとした輪郭を描き、截然と分離しながらも、音楽的には精妙に融けあっているのも見事。

モントゥーの演奏は常に構成がしっかりしていてテンポは弛緩することなく、リズムの歯切れが良いこともあって常に若々しく、爽やかであった。

ここにブラームス表現の一つの極致を見出せる。

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