2008年05月08日
モントゥーのフランク:交響曲(シカゴ響)/ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(ボストン響)
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
モントゥーがシカゴ交響楽団を指揮してのフランクの交響曲の録音はその演奏の最高のものとされているひとつだが、彼の着実でしかも音楽を細かくとらえた指揮はフランクの感覚と精神とを自然な統一をもってみごとに再現している。
シカゴ交響楽団の演奏技術はよく、また明瞭で分離のよい録音も、歴史的とはいい切ってしまえない魅力をもっている。
のびのびとして気持ちよく聴けるフランクである。
ボストン交響楽団との「ペトルーシュカ」は名演として尊ばれていたパリ音楽院管弦楽団を振った旧盤に劣らぬ立派な演奏である。
演奏のスタイルも旧盤と同じで、テンポも発想も変わりはない。
オーケストラは旧盤より、このボストン交響楽団との方がいっそう緊密で音色も鮮やかである。
全体におっとりとしているところは、いかにもモントゥーらしく、演出臭のある演奏を聴きつけていると物足りないかもしれないが、譜面をみながら聴くと、その正確さに驚く。
*付記、モントゥー<ペトルーシュカ>初演(1911年、パリ・シャトレー劇場)
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。