2008年05月10日
「ある偉大な芸術家の思い出のために」〜室内楽史に残る傑作
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アシュケナージとパールマンに初めてハレルが加わっての同トリオのデビュー盤だった。
個性豊かな3人のプレーヤーのぶつかり合いが、聴きものである。
アシュケナージが全体をリードしているが、3人の練達したアンサンブルは実に見事だ。
パールマンのヴァイオリンも表情が豊かで、ハレルのチェロも要所要所をぴしりと押さえている。
小気味のいいアンサンブルだ。3人のテクニックがいいので、それぞれがときには大胆に独奏者風にふくまっていても、それが逆に興をそえる結果になる。
その場合でもアンサンブルの規律はもちろん守られている。
このような態度が最高度に発揮されているのは第2楽章で、この楽章がこの録音のポイントになっている。
3人はこの第2楽章の変奏曲で、それぞれの変奏の性格をよく生かし、全体的には悲しみを底流に置き、見事な統一感を保つ。
特に、第8変奏の雄渾な演奏と第9変奏の情緒豊かな表現は素晴らしい。
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