2008年05月11日
スメタナ:弦楽四重奏曲全集の決定盤
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この曲を看板曲としているカルテットだけあってズバ抜けてうまい。練れたアンサンブルとその彫琢された豊かな表現には魅了される。
スメタナ四重奏団にとって両曲とも3回目の録音だが、録音のたびごとに、その演奏には円熟度が増してきており、お手のものの作品に新しい気迫をもってのぞんでいる。
アンサンブルのよさはいまさら強調するまでもないが、堅固なまとまりを少しもくずすことなく、表現はきわめて積極的だ。
お国ものの強みはここでも存分に発揮されており、両曲の第2楽章でのポルカのリズムの切れ味のよさ、素朴な民族性の発露などは、その好例。
ボヘミア風ともいえるリズムや楽想の処理のうまさには、このカルテットならではのものがある。そのボヘミアの香り漂う抒情味豊かな歌いまわしのうまさはやはり比類のないものだ。
こうした演奏にこめられた気迫は音楽を情熱のこもったものに仕上げ、特に第2番に迫力がある。
また第1番第4楽章の後半の絶望的な暗い響きは聴き手の胸を強く締めつける。
この2曲の演奏史に加えるべき1枚。
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