2008年05月13日
キャスリーン・フェリアーの遺産
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フェリアー(1912-1953)がEMIに残したSP録音から復刻CD化したもの。
「大地の歌」とともに、フェリアーの不朽の名唱として知られているディスクである。
ワルターとウィーン・フィルという最も理想的な背景を得て、不滅の名歌手フェリアーの深々とした歌がよみがえる。
特に「亡き児をしのぶ歌」の女声盤は、いまだにこの歌唱をしのぐ演奏は出ていない。
モノーラル録音なので音質は決してよいとはいえないが、この作品にただよう深々とした哀感を、これほど心をこめてじっくり歌いあげた歌唱というのもめったにない。
この3年後にフェリアーは42歳という短い生涯を閉じる。
いうなれば、これは死を間近にひかえた彼女の《運命の歌》でもあったのである。
グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」からの4曲も彼女ならではのものだし、パーセルやヘンデルも最も得意とするレパートリーだ。
これらの歌唱には、今の歌手たちには聴くことのできない深い味わいがある。
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