2008年05月14日

アバドの「セビリアの理髪師」


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アバドのオペラ第2作だったが、円熟と愉悦の表現が、早くもこの演奏の中に実現されている。

全曲を2枚に収めた徳用盤で、演奏も、ベルカンサのロジーナをはじめ、プライのフィガロ、アルヴァの伯爵ら、当時のベストメンバーを網羅した歌の見事さも絶賛に価する。特にダーラのバルトロはずば抜けている。

またベルカンサのロジーナは「彼女はこの役を歌うために生まれてきたのではないか」とさえ思われるほどの適役だけあって、その上品でしかもみずみずしい表情にあふれた演唱は実に魅力的である。

ここには、彼女の持ち味が十全に発揮されている。

またプライのフィガロも、この人らしく明るく颯爽としていてすばらしく、特に、第1幕の有名な「わたしは町のなんでも屋」の達者な歌唱は光っているし、アルヴァの伯爵も秀抜だ。

アバドの指揮もうまい。アバドは才気に走らず、自発的で精妙にロッシーニを描いていく。やや速めのテンポできびきびと運びながら、歌わせるべき旋律は存分に歌わせているあたり、やはりイタリアの指揮者ならではの味である。

このディスクはロッシーニの音楽の美しさ、楽しさを満喫することができる。

*ゼッダによるクリティカル版使用。

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classicalmusic at 06:33コメント(0)トラックバック(0)ロッシーニ | アバド 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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