2008年05月16日
超豪華メンバーによるモーツァルト:フルート四重奏曲全集
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ランパル(Fl)、スターン(Vn)、アッカルド(Va)、ロストロポーヴィチ(Vc)という豪華な顔合わせの話題盤だった。ランパル4度目の全曲録音。
これほど超豪華メンバーによるモーツァルトの室内楽というのも珍しい。だいたい、名人級が揃うと、おのおのの個性が強く表に出すぎて、室内楽の演奏として失敗することが多いが、ここでは各人がその個性を殺し合うような心配はまったくない。
全体的にニュアンスがきわめて豊かで、同一のメロディーに対しての4人のアーティキュレーションもよく揃っている。
しかもそこには、4人が集まって音楽をするという楽しさもあふれていて、聴いていると至福の楽興の時が訪れる。
ランパルのフルートは相変わらず絢爛たるもので、音色、技巧ともに申し分なく、ところによっていい意味での遊びのゆとりもみせていて、微笑ましさを感じるし、スターンのヴァイオリンもよくうたっている。
どの曲もきわめて流麗だが、そこには起伏感があり、ふし目もある。
全体にしっかりと構成された陰影の彫りの深い名演だ。
その優雅な旋律を聴いていると、なぜかしらリッチな気分になってくるから不思議だ。休日のブレックファーストにお薦めしたい。
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