2008年06月01日
リヒテル/ボロディンSQのショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲
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ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲ト短調作品57は、「交響曲第5番」と「第6番」の間にはさまれるようにして生まれた作品で、ショスタコーヴィチの室内楽の最高峰としてたたえられている傑作である。
あまりにも陰鬱で深刻な弦楽四重奏曲を敬遠している人にショスタコーヴィチの室内楽の入門として薦めたい。それから弦楽四重奏曲を聴いても遅くはないだろう。
1983年、モスクワでのライヴ録音で、数少ない現代のピアノ五重奏曲の名作の1つが最高の顔ぶれで録音された期待の1枚である。
ボロティン四重奏団の円熟した演奏が見事で、リヒテルのピアノが、それをひきたてている。
エドリーナと共演したボロディン四重奏団の旧盤に比べ、いささか曲を物々しく取り扱いすぎた嫌いがあるとはいえ、巧妙な演奏設計で気の合ったアンサンブルが繰り広げられている。
第4楽章の憂愁をおびた旋律の歌わせ方など、いかにも本場の演奏家らしい表現だ。
ことに第1ヴァイオリンの透き通るような美しさで弾かれる憂愁の歌を中心とした演奏は、最も感動的な部分だ。
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コメント一覧
1. Posted by Ю太郎 2008年06月06日 23:04

また、新しく聞いてみようと思う曲が増えました。クラシック音楽初心者の私にはうれしいことです。
2. Posted by 和田 2008年06月07日 12:48
ありがとうございます。私のブログの記事を読んでいただいて、新しく興味を持たれることはうれしいことです。